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【呼吸がしにくく感じる時に起きている体の変化】〜姿勢・自律神経・筋肉の緊張から考える原因と、ピラティス×整体での改善アプローチ〜

  • 執筆者の写真: 受付 アロエ
    受付 アロエ
  • 12月19日
  • 読了時間: 6分


第1章|はじめに:病気ではないのに「息が吸いにくい」と感じる理由

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「深呼吸がうまくできない」

「息を吸っても胸が広がらない感じがする」

「息苦しいわけではないけど、呼吸が浅い」

「緊張すると息が詰まる感覚がある」

このような “呼吸がしにくい感覚” を訴える方は、実はとても多くいらっしゃいます。


病院で検査をしても・肺・心臓・血液などに異常が見つからない。

それでも本人は「うまく息が吸えない」「呼吸がしんどい」と感じている。

この状態は、決して気のせいではありません。

多くの場合、呼吸がしにくく感じる原因は肺そのものではなく

「体の使い方」や「緊張状態」 にあります。


この記事では、

  • 呼吸がしにくくなる背景

  • 身体のどこに問題が起きているのか

  • なぜ姿勢や筋肉が呼吸に影響するのか

  • ピラティスと整体、それぞれの役割

を整理しながら、「呼吸しやすい身体」を取り戻すための考え方 を解説していきます。



第2章|呼吸がしにくくなる本当の原因は「肺」ではない

まず大切なのは、呼吸=肺の問題 と考えすぎないことです。

呼吸は、実際には以下の要素が連動して成り立っています。

呼吸に関わる要素

役割

横隔膜

息を吸う・吐く主役

肋骨

肺が膨らむスペースをつくる

背骨

肋骨の動きを支える

腹部・体幹

呼吸の安定と圧のコントロール

自律神経

呼吸のリズムを調整

つまり、どこか一つでも動きが悪くなると、呼吸はしにくく感じる のです。

(1) 呼吸がしにくい人に多い「誤解」

よくあるのが、

  • 肺活量が少ない

  • 運動不足だから

  • 年齢のせい

といった考え。


しかし実際には、肺の容量が足りないケースはほとんどありません。

問題なのは、

  • 肋骨が動かない

  • 横隔膜が下がらない

  • 背中が固まっている

  • お腹が使えない

という 「呼吸をするための環境」が整っていない状態 です。



第3章|呼吸がしにくい人の身体に共通する特徴

呼吸がしにくいと感じる人の身体を詳しく見ると、いくつか共通点があります。

肋骨と背中が固まっている

本来、呼吸をするとき肋骨は

  • 後ろ

の3方向に広がります。


しかし、

  • デスクワーク

  • 猫背姿勢

  • スマホ操作

  • 緊張の強い生活

が続くと、肋骨が固まり、

「吸いたいのに広がらない」状態 になります。

このとき、人は無意識に肩や首で呼吸しようとするため、さらに苦しく感じやすくなります。


横隔膜がうまく使えていない


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横隔膜は、呼吸のエンジンのような筋肉。


しかし、

  • 姿勢が崩れている

  • お腹に力が入らない

  • 常に緊張している

こうした状態では、横隔膜が下がれません。


結果として、

  • 息が浅い

  • 吸っても満足感がない

  • 呼吸回数が増える

といった感覚につながります。


自律神経が「休めていない」

呼吸と自律神経は密接に関係しています。

ストレスや不安が強い状態では、

  • 交感神経が優位

  • 呼吸が浅く速くなる

  • 胸が詰まる感覚が出やすい

この状態が長く続くと、「息がしにくい」という感覚が習慣化してしまいます。



第4章|整体で整える「呼吸しやすい土台」

ここで重要になるのが 整体の役割 です。

整体は、呼吸を邪魔している身体の制限を取り除くためのアプローチ として非常に有効です。


背骨・肋骨の可動性を取り戻す



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呼吸がしにくい人は、

  • 背中が動かない

  • 胸郭が固い

  • 呼吸が前だけ

という状態が多く見られます。

整体では、

  • 背骨のしなり

  • 肋骨の動き

  • 胸郭全体の柔軟性

を引き出し、肺が膨らめるスペースを作る ことができます。


首・肩・胸の緊張をリセットする

呼吸が苦しい人ほど、

  • 鎖骨周囲

が常に緊張しています。


整体でこれらの緊張を緩めることで、

  • 呼吸が入りやすくなる

  • 肩呼吸が減る

  • 息を吸う努力がいらなくなる

といった変化が出やすくなります。


呼吸を妨げている姿勢をニュートラルに戻す

整体は、

  • 猫背

  • 頭の前方位

  • 胸の潰れ

といった 呼吸を妨げる姿勢 を整えるのにも効果的。


ただし、ここで重要なのは、

整体は「呼吸しやすい状態をつくる」までという点です。

その状態を 維持・定着 させるために必要なのが、次のピラティスです。



第5章|ピラティスで「呼吸しやすい身体」を定着させる理由



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ピラティスは、呼吸・体幹・動作を同時に整える運動

整体で整えた身体を、日常で使える状態にする役割を担います。

呼吸そのものを再学習できる

ピラティスでは、

  • 肋骨を横・後ろに広げる呼吸

  • 息を吐いて体幹を安定させる

といった 正しい呼吸パターン を繰り返し練習します。


これにより、

  • 呼吸が深くなる

  • 吸いやすさが戻る

  • 呼吸の不安感が減る

といった変化が起こります。


体幹が安定し、呼吸が邪魔されなくなる

体幹(腹横筋・骨盤底筋)が働くと、

  • 胸や肩で頑張らなくていい

  • 横隔膜が動きやすい

  • 呼吸がスムーズ

になります。

「呼吸が楽になる」という感覚は、体幹の安定とセットで起こるものです。


日常動作でも呼吸が乱れにくくなる

ピラティスは、

  • 座る

  • 立つ

  • 歩く

  • 動く

といった日常動作の中で呼吸が乱れにくい身体 をつくります。


その結果、

  • 緊張しにくい

  • 息苦しさが出にくい

  • 夜も呼吸が落ち着く

といった変化につながります。



第6章|まとめ|呼吸は「整えるもの」

呼吸がしにくいと感じるとき、多くの場合その原因は

  • 肺ではなく

  • 筋肉や姿勢

  • 自律神経

  • 日常の体の使い方

にあります。


整体の役割

・呼吸を邪魔している制限を外す

・身体をニュートラルに戻す

ピラティスの役割

・呼吸と体幹を連動させる・整った状態を定着させる

この2つを組み合わせることで、「呼吸しやすい身体」を根本から取り戻すことが可能 です。

呼吸は、意識で頑張るものではなく身体が整えば自然に深くなるもの

もし今、「呼吸がしにくい」「息が浅い気がする」と感じているなら、

それは身体からのサインかもしれません。



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