【猫背が治らない本当の理由】〜意識しても戻る姿勢と、ピラティスでしか変わらないポイント〜
- 受付 アロエ
- 12月23日
- 読了時間: 5分
第1章|はじめに:なぜ猫背は「気をつけているのに」治らないのか
「背筋を伸ばそうと意識しているのに、気づくと丸まっている」
「整体に通った直後は良いけど、数日で元に戻る」
「姿勢を正すと逆に疲れる」
猫背に悩む多くの人が、こうした経験をしています。
実は猫背は“意識の問題”でも“根性の問題”でもありません。
猫背が治らない最大の理由は、
姿勢を支える仕組みそのものがうまく働いていないこと
にあります。
姿勢は「正そう」と思って作るものではなく、
身体の構造と使い方が整った結果として“保たれるもの”。
この記事では、
なぜ猫背が何度も戻るのか
身体のどこに本当の原因があるのか
なぜピラティスでしか変わらないポイントがあるのか
を、姿勢改善の視点から詳しく解説していきます。
第2章|猫背は「背中」だけの問題ではない
猫背というと、多くの人が「背中が丸まっている状態」をイメージします。
しかし実際には、猫背は 全身の連動エラー です。
猫背の人に起きている代表的な状態
部位 | 起きていること |
頭 | 前に突き出る |
肋骨 | 潰れて動かない |
背骨 | しなりが失われる |
骨盤 | 後傾しやすい |
体幹 | 支えられず抜けている |
呼吸 | 浅く、胸だけで行われる |
つまり猫背とは、「楽な姿勢のつもりで、実は身体に負担がかかっている状態」。

この状態を背中だけ伸ばしても、根本的には何も変わりません。
第3章|猫背が治らない人に共通する3つの原因
① 肋骨が固まり、呼吸で姿勢を支えられていない
姿勢を保つうえで、実はとても重要なのが 呼吸 です。
本来、呼吸が深く行われると、
肋骨が広がる
横隔膜が下がる
体幹が内側から安定する
という流れが自然に起こります。

しかし猫背の人は、
肋骨が潰れて動かない
胸が閉じたまま
肩で呼吸している
この状態では、姿勢を支えるための内側の力が働きません。
結果として、背中や首が無理に頑張り、疲れて丸まってしまうのです。
② 体幹(インナー)が使えず、外側の筋肉で姿勢を作っている
猫背の人ほど、
「背筋を伸ばす」「肩甲骨を寄せる」
といった 外側の筋肉 を使って姿勢を正そうとします。
しかし本来、姿勢を支える主役は、
腹横筋
多裂筋
横隔膜
骨盤底筋
といった インナーマッスル(体幹)。
ここが使えていないと、
正しい姿勢=きつい
長時間キープできない
すぐ疲れて戻る
という状態になります。
③ 姿勢を「静止」でしか考えていない
猫背が治らない人の多くは、姿勢を「止まった形」で考えています。
しかし姿勢は、
座る
立つ
歩く
物を取る
といった 動作の連続の中で保たれるもの。

動きの中で姿勢が崩れていれば、いくら止まった姿勢を整えても意味がありません。
第4章|なぜピラティスでしか変わらないのか
ここがこの記事の一番重要なポイントです。
ピラティスは、猫背の原因になっているすべての要素に同時にアプローチ できる、数少ない運動メソッドです。
① 呼吸から姿勢を立て直す
ピラティスでは、
肋骨を横・後ろに広げる呼吸
息を吐きながら体幹を安定させる
という 姿勢と直結した呼吸 を繰り返し行います。
これにより、
胸が自然に開く
背骨が伸びる
無理に背筋を伸ばさなくても姿勢が立つ
という状態が作られます。
② 体幹を「使いながら」姿勢を整える
ピラティスの動きは、
体幹が働かないとできない
バランスを取らないと崩れる
力任せでは成立しない
という特徴があります。
そのため、
正しい姿勢=楽な姿勢
という感覚を、身体そのものに覚えさせることができます。
③ 動きの中で猫背をリセットできる
ピラティスは、
背骨を一つずつ動かす
肋骨と骨盤の位置関係を整える
手足と体幹を連動させる
といった 動作改善の要素 が非常に強い。
これにより、
座っている時
立ち上がる時
歩いている時
無意識の猫背動作が、少しずつ書き換えられていきます。
第5章|猫背改善にピラティスが向いている人の特徴
以下に当てはまる方は、特にピラティスによる姿勢改善が効果的です。
猫背を意識しても長続きしない
背筋を伸ばすと疲れる
肩こり・首こりが慢性化している
呼吸が浅い自覚がある
デスクワーク時間が長い
ストレッチだけでは変わらなかった
姿勢改善=筋トレだと思っていた
これらはすべて、「使い方を変える必要があるサイン」。
ピラティスは、姿勢を“頑張って正す”のではなく、“自然に整う身体”を作るための方法 です。
第6章|まとめ|猫背は「直す」より「変わる」もの
猫背が治らない理由は、
意識が足りないから
努力が足りないから
ではありません。
多くの場合、
呼吸
体幹
肋骨と骨盤の位置
動作の癖
が噛み合っていないだけです。
ピラティスは、
呼吸を変え
体幹を目覚めさせ
動作を整え
姿勢を“結果として”変える
この流れを、無理なく作ることができます。

猫背は「正そう」とするほど戻ります。でも、身体の使い方が変われば、気づいたら姿勢が変わっている 状態になります。
心斎橋で姿勢改善や体の使い方にお悩みの方へ。呼吸・体幹・動作から整えるピラティスで、無理なく“戻りにくい姿勢”を身につけてみませんか。

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